2017年12月27日水曜日

MIMの金型の特徴は

MIMに使用する金型は、一般的なプラスチック射出成形とほぼ同じです。金属粉末が多量に入っているのでいくつか注意項目があります。 
・スプールランナはできるだけ短くする
・ゲートはできるだけ大きくする
・抜け勾配はゼロでも可(あったほうが良いが)
・ガス逃げを付ける

ゲート方式の推奨順番(私見)で紹介。
 ①サイドゲート(側面ゲート:2プレート)
 ②スポークゲート(内径に多数サイドゲートを付ける:2プレート) 
 ③ダイレクトゲート(スプールを直接製品に落とす:2プレート)
 ④ピンポイントゲート(端面ゲート:3プレート)

「MIMは保圧が利かない」という方がいますが、ゲート面積が大きいサイドゲートでは保圧が利きます。一方ピンポイントゲートでは保圧はほとんど望めません。この違いはお分かりですね、成形体(製品)よりゲートが早く固化するため保圧が伝達されないためです。(ゲートシール、ゲートフリーズ)

注意:サブマリンゲートは射出圧で金型鋭角部にヒビが入ることがあり避けたほうがよいとおもいます