2017年12月25日月曜日

MIMに使う金属粉末とは

10μm程度の金属粉末であればMIMで使えますが、主に使われているのは次の3種類です。
水アトマイズ粉末(エプソンアトミックス、日本アトマイズ、三菱製鋼、神戸製鋼、大同特殊鋼など)
ガスアトマイズ粉末(BASF、カーペンターなど)
カルボニル(鉄粉、ニッケル粉)(BASF、中国など)

この中ではカルボニル粉が平均粒径が小さく5μm程度以下の微細でMIM向きです。①②は製造された粒度分布から分級(ふるいに掛ける)していきます。そのため求める平均粒径が小さいほど収率は少なくなりコストが高くなっていきます。普通は平均粒径10μmが使われています。分級:数種類の細かい網を振動させてふるいに掛けていき、ふるいのメッシュより細かい粉は、遠心力の差を利用して分級します。

《ブレイク》
青森県の水アトマイズメーカーは技術開発力により収率をあげることに成功し、従来相当以上の品質でコストを下げています。ありがたいことです。追伸:福島県の水アトマイズメーカーもサテライトが無いすばらしい球状粉末を開発し販売を開始しています(2024年)。

【日曜MIM知るINDEX】MIM指南書増補セルフ

【いつでもオンデマンド講習会】 【MIM技術伝道士HP】