2018年1月11日木曜日

MIMメーカーには得意不得意がある

「小さなものが得意」「大きなものが得意」「大量生産が得意」「多品種少量が得意」などMIMメーカーによって得意不得意がありますので1社だけでなくセカンドオピニオンは必要です。この違いはその会社の4Mによる訳ですが私の私見を紹介します。

「小さなものが得意」
成形機が25~40トンクラス以下、成形取り出し自動化志向、連続式MIM焼結炉
「大きなものが得意」
成形機が50~120トンクラス、成形取り出しは人力、溶剤脱脂、バッチ式真空焼結炉、内部検査装置(X線)
「大量生産が得意」
小さなものが得意で、多数個取の金型もいとわない、工程能力を高める品質管理能力が高い
「多品種少量が得意」
小回りの利く技術営業、自社に金型工場を持つ、段取り改善に積極的

良くも悪くも各メーカーは独自差別化路線で発展しています。
自分が作りたいMIM製品にマッチングするメーカーがあるはずです。

【補足】
小さいもの=0.1g~10g程度です。蛇足ですがさらに小さいMIMを狙っている「μMIM」をやっている太盛工業は0.01gクラスです、ここまでくると使用する粉末や成形機は別世界のものになります。
大きなもの=私が知る範囲では360g、また遠心力が掛かる羽を造っているところもあります。