丸紅情報システムズ(株)が販売している金属AMのDesktop Metalについて詳細を伺った。
システムは初期ものからグレードアップした「Studio+(プラス)」です。
《特徴まとめ》
・「3Dプリンター」「溶媒脱脂装置」「焼結炉」の3点セットで価格は既存レーザーや電子ビームによる粉末焼結装置より安価。
・クラウドまたはローカルサーバーに接続運用され最新情報のバックアップにより「だれでも簡単にできる」が最大の売り。
・造形エリア 289×189×195mm、ただし製品寸法は100mm角以下を推奨。
・それぞれの装置はコンパクトで通常の事務所に設置することができる。
・リードタイムは3工程で1日から数日。
《技術的に感心したこと》
・フィラメントが鉛筆大のスティックで材料押し出しはこのスティックの端面を押す方式でかなり正確である。粉末は固体状(コンパウンド)で粉体そのものを使わないためクリーン。
・スティックは200本(約5kg)収納されたカートリッジで供給される。カートリッジ交換も容易。
・ノズル径は250μmと400μmを有し、細かい形状造形と単純形状の高速造形を使い分ける。
・精度は±0.8%で、 MIM±0.5% より劣るが ロストワックス±1%より高い。
・肉厚部分は中空リブ構造やハニカム構造にすることで脱脂・焼結品質向上と軽量化ができる。
・金属組織密度97~99% (注意:水中アルキメデス法による密度測定値ではない)
もうすぐ国内販売されるそうだ。
この装置でMIM粉末によるAMで試作品を作り、うまくいったらMIMで量産品をつくる流れが私の希望です。 「AMからようこそMIMへ」の時代が始まる。