英国のMIMメーカーであるCMGが販売しているMetalAM(FFF)用フィラメントの拡大率(伸び尺、scaling factor、oversize shrinkage factor)を記録する。
積層物(グリーン体)の一般的な拡大率 x/y/z %
・ 316L: 118/118/117 %
・ 17-4PH: 119/119/118 %
・ H13 工具鋼: 119/119/118 %
・ 100Cr6: 119/119/118 %
・ 銅: 119/119/118 %
・ IN625: 119/119/118 %
・ IN718: 119/119/118 %
【珈琲ブレイ句】先陣を切ったBASFのようにMIMメーカーがMetalAM用フィラメントを造ることは素晴らしいことです。なぜならMetalAM(Sinterbased Metal AM)が広まれば、連鎖的にMIMも広く普及するからです。
さらに素晴らしいことがあります。それはBASFもそうですが「技術情報を公開している」ことです。そしてどちらも触媒脱脂を採用しており技術的兌換性もあるのです。さらに積層装置は一般のFFF装置で積層できる可能性があり、3Dプリンターの選択肢が広いのです。
《疑問?》CMGの発表しているscaling factor(拡大率、伸び尺)は、z方向が小さくなっています?? Z方向の収縮率は重力の影響で大きくなると思うのですが(拡大率も大きくなる)謎です!!?? ちなみにBASFのUltrafuse316Lの拡大率は、XY120%、Z126%です。