2026年7月26日日曜日

【「Qサーモ®」無償開放のお知らせ】

多くの皆様に「Qサーモ®」をご活用いただくための無償開放のお知らせです。

ぜひ皆様で『Qサーモ®』 を自由に活用してください。

特にMIMメーカーの皆様におかれましては、自社のMIMフィードストックを用いてQサーモを製作していただき、品質管理(管理図X-Rによる、粉末品質の管理、熱処理履歴の管理、寸法不良の低減)にお役立てください。

焼結密度の平均値が突然変化した場合、Qサーモを基準(物差し)として比較・分析することで、変化の原因を特定しやすくなります。


Qサーモ®の目的とメリット

MIM/CIM成形品およびSinter-based AMの寸法精度向上 量産品と共に「Qサーモ®」を炉内定点に配置・測定することで、目に見えない熱履歴(ガス対流、伝熱、輻射)の管理図化が可能になる。フィードストックのロット間、リターン材配合ロット間の平均収縮率の変化の把握(管理図)と、異常値への対策。

焼結炉間の差の把握と調整  同じ条件でも、焼結炉によって焼結品の品質に差が生まれます。機差の設定温度をチューニングするための一つの物差しとする。

熱処理炉の熱履歴センサーは市販されています。 日本製「リファサーモ」、独製「TempTAB 」どちらも、Qサーモと同じ目的で使えます。でも、セラミック製なのでMIMと相性が完ぺきではありません。 その代わりに、QサーモをMIMフィードストックで作って、それを基準にすることをお勧めします。

Qサーモによる管理の実際 粉末製造ロットが変わったタイミングで、Qサーモをまとめて成形し、冷暗所、乾燥剤の中で、長期間管理(参考品保管)します。複数の粉末ロット品を重複管理しておけば、粉末ロット間の変動も把握することができます。例えば、3種のロットの違うQサーモを一か所に隣接させて焼結して、同じ焼結寸法になれば粉末ロットの差なしで合格です。一方、焼結ロットの違いで差が出たら、熱履歴の差の原因を探して潰すか、プログラム温度の補正値変更として管理します。

思いもよらない効果も 粉末は同じスペック合格品でも、ロット間で変動(全く同じ成形条件・焼結条件でも焼結密度の平均値がズレる)します。その粉末ロット間変動の情報を粉末メーカーに開示して改善をお願いしていました。このようにQサーモという物差しと焼結密度の相関管理を厳しく行っていたら、何故か、粉末の品質が、だんだん良くなっていきました。Qサーモ基準の提案は説得力がありました。

『MIM指南書』(2020年10月発刊)のP152-153にてQサーモ®詳細を解説しています。 

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