2022年3月6日日曜日

MEXシステムに新顔登場

ついにMEXシステムに、触媒脱脂タイプが登場した。《MEXシステムの例:国内上陸順》Metal X(溶媒脱脂)、DeskTopMetal(溶媒脱脂、3STD)そして、Raise 3D(触媒脱脂) 

MEXシステム:MEX積層装置、脱脂装置、焼結装置の3セットで造形から焼結まで完結できるシステム+スライスソフト

【珈琲ブレイ句】「だれでもMEX」の火付け役、BASFからMEXフィラメントUltlafuse316Lが登場しました。この市販品で自前の3Dプリンターでだれでも積層できるようになりました。しかし残念なところがあります。それは、自分で積層したグリーン体の脱脂焼結をeコマース等で外注する必要があるのです。外注は海外になり数週間かかります。それから、社外秘の部品は外注に依頼するのがかなり困難です。それを解消してくれるのがMEXシステムです。そして、新たに登場したのがRaise3Dシステムです。他社と違う重要なポイントは、フィラメントに市販品のUltlafuse316Lを採用していることです。後発だからこそできる秀逸な戦略です。 Metal AM多様性の時代、選択肢が増えました。どこでも・だれでも開発の初期段階から、自社内で秘密裏に短納期で、金属積層部品を試作することができるようになりました。うまくできたら量産試作からはMIMへシフト!

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2022年3月4日金曜日

RYERのロングテール戦略の脅威と小さな隙間

 米国にある世界最大のPIM(MIM、CIM)フィードストックメーカーRYER社を観て感じたこと。

RYERのロングテール戦略について過去BLOG

世の中に存在するPIM用フィードストックのすべてを揃えているRYERの徹底的なロングテール戦略には、付録までついている。それは、「custom scale-up factors available service」お客様の好みで作り替えますよ!というサービスである。現在カタログにあるMIMフィードストイックは752種存在するが、それ以外にもカスタムオーダーを受け付けている戦略には、ただただその「徹底ぶり」に感服するのである。

【珈琲ブレイ句】ただパクるだけでなく改良改善をしているのが凄いところです。例えば、触媒脱脂だと金型温度65℃(オリジナルは90℃)で成形できるものを揃えています。一方、国内フィードストックメーカーはどうでしょうか? 老舗の優良専門店なので安心なのですが、大型スーパーマーケットが隣接したら、お客様を取られ、すぐに斜陽化することでしょう。日本のおもてなしはcustom scale-up factors available serviceそのものだと思うのですが、けっこうのんびりやさんが多いのです。

 タイトルに記したRYERの隙間とは、確証はありませんが、日本発祥の3STD法(POM系、PMMA系、シングル系)フィードストックは取り扱っていない可能性があることです。国内MIMを3STD法で固めちゃえば、黒船は上陸できないというわけです。

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2022年3月2日水曜日

Metal AMの多様性と付き合っていくこと

 Directの3D積層装置であるPBFやDEDは素晴らしく、特に電子ビームによるスーパーアロイの積層体の機械的特性が、真空鋳造品より平均値で優っていた。また、自由形状の3D造形物や複雑なトンネルを張り巡らせることをやらせたら鬼に金棒である。さらに、傾斜材も自由に創造できるので完璧である。しかし少し欠点もある。それは、工具鋼の積層は苦手だ。俗にいう「溶接割れ」が発生しやすいからである。

一方、Indirectの「Sinter based MetalAM、MIM-Like AM」であれば、積層造形中に割れることはない。後は、成熟したMIM技術でgreen積層体を脱脂焼結すれば工具鋼でも実現できる。

【珈琲ブレイ句】Metal AMの仲間は、30種以上も存在します。どの技術が生き残っていくのか、あるいは淘汰されいくのか考えたくなります。しかし、テレビジョンが登場してもラジオは残っているし、電子図書が流行っても、紙の本は残っているのです。多少の凸凹はあっても、このようにMetal AMも「多様化しただけ」なのです。後は、どこに何をチョイスするのか、選択の課題が残るだけです。私のチョイスは、MEXとMIMのセットで、いかにコーディネートするかです。

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