【珈琲ブレイ句】MEX方式のMetal AMをチェックしました。まず、”Metal X”は、巻き線フィラメントを使うFFF方式です。基本である積層、溶媒脱脂、焼結を行っているので機械的性質が重要な工具鋼やINCO625などの機能材料でMIM相当の強度・品質を確保していることを、データで確認できました。さらに国内のFASOTEC社で受託造形サービスを受けることができるので体験しやすくなりました。次に双璧の”Desk Top Metal”は、棒状フィラメントを使うFFF方式です。こちらも基本の積層、溶媒脱脂、焼結を行いますが、今は、溶媒脱脂工程を省略(3STD法)する国内戦略へ方向転換中のようです。溶媒脱脂装置を不要とする3STD法は魅力的ですが、工具鋼やINCO625の機械的性質やC%分析のデータは確認したいところです。最後に日本のS-Lab社でペレットを使うFPF方式のMetal AM装置を観たかったのですが、この装置は展示されていませんでした。ペレットで造形できれば断トツで差別化できるんですけど、残念です。
2023年2月6日月曜日
2023年2月4日土曜日
AM技術総合展を観て
【珈琲ブレイ句】 tctの3Dプリンティング&AM技術の総合展へ最終日の2/3に行ってきました。新たな気づきは3つ。①企業の統合・合併により規模拡大、技術統合 ②加飾という新たなMetal AMニーズの登場(Gショック)最後は③受託サービスの拡大です。
MIMの仲間であるMIM Like AM(Sinterbased Metal AM)でも国内受託サービスが始まっていました。STLデータを送れば、造形、脱脂、焼結して送り返してもらえます。造形はMEX方式で、時間は造形7H、脱脂4H、乾燥1H、焼結30Hということなので最短リードタイムは4~5日+輸送となり早いです。国内で試作できることは素晴らしいことです。値段も結構お手軽でした(1個5万円くらい)。最後にメイドインジャパンで秀逸な設備を一つ。それは「MIM Like AM用小型脱脂焼結炉」です。この脱脂焼結炉はBJTだけでなくMEXも可能でありMIMも脱脂・焼結できます。またコスパもよいのです。技術的に懸念していたタイトボックスは量産炉とほぼ同じ形式に改良されていたので安心しました。
「MIM Like AMからようこそMIMへの時代」関連業界は、その頂上を目指して確実に登っていると実感できました。
2023年2月2日木曜日
WC-Co フィードストックの射出成形パラメータ設計事例
田口の直交表L18を使った本格的なパラメータ設計の概要を記録する。
《粉末》超硬合金(WC-Co、D50=4.35μm、10.66g/cc、CPL(CSL)=65Vol%)
《バインダー》パームステアリンPS70%、PE30%
《特性値》動特性y=βM、信号:M射出圧力、出力:y成形体密度
《因子と水準および結果*最良》
射出率(ccm/s) 10,20 差は微小
粉末量(vol%) 59,61,63*
射出温度(℃) 140*,150,160
保圧(bar) 1700*,1800,1900
《感度β》粉末量***
《確認実験》イニシャル-75.67db、 最適-71.11db 利得4.55db
文献:“Optimization of Injection Molding Parameters for WC-Co Feedstocks”, Sri Yulis M. Amina, Norhamidi Muhamada, Khairur Rijal Jamaludinc , Jurnal Teknologi (Sciences & Engineering) 63:1 (2013), 51–54
【珈琲ブレイ句】本格的なタグチメソッドのパラメータ設計の事例です。何が本格的かというと動特性(y=βM)であること、さらにL18直交表を使っているところです。このL18は交互作用が均等に割り振られた直交表で、交互作用の研究は行わないのです。要因効果図の最良水準で確認して結果をすぐに設計へ展開せよという田口先生の意向でつくられています。この事例の面白いところは、信号Mを射出圧力、出力yを成形体密度にしているところです。y=βMという関係が成り立つという前提(範囲)の実験ですね。